産科では、予定手術以外に、母児の生命にかかわるような緊急を要するうえに巧拙の問われる手術・処置が数多くあります。本書では、日常診療で数多くの症例を経験している執筆陣ならではの手術の手技、デーテの読み方、さらには胎児治療についても詳述しています。

目次

■妊娠中の処置と手術
　人工妊娠中絶
　頚管縫縮術
　流産の処置
　胞状奇胎の処置
　子宮外妊娠手術
　骨盤位矯正術
　陣痛抑制法
■分娩時の処置と手術
　鉗子分娩
　吸引分娩
　骨盤位牽出術
　骨盤位矯正術
　腹式帝王切開術
　妊娠子宮摘出術
　胎児縮小術
　分娩誘発法
　軟産道拡張法
　産科痲酔
　産科ショックの治療
■産後期の処置と手術
　胎盤娩出法
　胎盤用手剥離法
　頚管裂傷縫合
　会陰切開・会陰裂傷縫合
　深部腟壁・腟円蓋部の裂傷、血腫の処置
　産褥子宮内反症の処置
　子宮破裂・多量出血に対する手術
■妊娠偶発合併症の処置と手術
　卵巣腫瘍
　子宮悪性腫瘍
　子宮脱
　乳腺疾患
　虫垂炎
■胎児intervention
　胎児医療と生命倫理
　胎児細胞・組織採取
　羊水穿刺吸引と人工羊水注入
　胎児採血
　胎児胸水穿刺吸引
　胎児輸血、薬剤投与
　双胎間輸血症候群に対する手術
　双胎-児死亡の取り扱い
　胎児シャント術