耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域における良性腫瘍、悪性腫瘍をとりあげ、各々疫学、分類、診断法、治療法、予後等について、最新知見と豊富なカラー写真をもとに詳しく解説しました。また、免疫療法、遺伝子治療等の最も新しい治療法やQOLに配慮した緩和治療、再建術等についても多くの頁をさいた臨床医必携の書です。

目次

■I.頭頸部腫瘍の概要
　1.治療の歴史、現況、将来の展望
　2.発癌要因と疫学
　3.TNM分類と取り扱い方
　4.診断
　　画像診断
　　超音波診断
　　内視鏡診断
　　病理学的診断
　　腫瘍マーカー
　　ウイルス検索
　5.治療
　　外科的治療
　　再建外科
　　レーザー手術
　　放射線治療
　　化学療法
　　免疫療法
　　患者の管理
　　耳、鼻、口腔、中咽頭領域
　　下咽頭、喉頭、甲状腺領域
　　緩和医療
　　リハビリテーション
　6.病理学的予後因子
■II.良性腫瘍
　1.乳頭腫
　2.上咽頭血管線維腫
　3.血管腫
　4.唾液腺に発生する良性腫瘍
　5.神経鞘腫
　　前庭神経
　　頸部
　　レーザー手術
　6.化骨性線維腫、線維性骨異形成症
　7.グロムス腫瘍
■III.上皮性悪性腫瘍
　1.外耳・中耳癌
　2.鼻・副鼻腔癌
　　診断、術式、合併症、予後
　　頭蓋底手術に必要な臨床解剖
　3.口腔癌
　4.上咽頭癌
　5.中咽頭癌
　6.下咽頭癌
　7.喉頭癌
　8.唾液腺癌
　9.甲状腺癌
　10.頸部リンパ節転移
　　頸部郭清術
　　頸動脈血行再建外科
■IV.非上皮性悪性腫瘍
　1.悪性リンパ腫
　2.骨・軟部組織悪性腫瘍
　　骨・軟骨肉腫
　　横紋筋肉腫
　　悪性線維性組織球腫
　　平滑筋肉腫
　　線維肉腫
　　滑膜肉腫
　　神経原性悪性腫瘍
　　嗅神経芽細胞腫
　3.悪性黒色腫
　　診断、治療、予後
　　放射線治療
■V.将来期待される治療
　1.重複癌に対する化学予防
　2.荷電粒子線治療
　3.遺伝子治療