外耳・中耳疾患の基礎と臨床を網羅。特に中耳では炎症性疾患の軽症化とそれに伴う疾病構造の変化、日帰り手術の実際、画像診断の読影など臨床のポイントを詳説。従来の成書ではみられなかった“中耳の換気”“再手術”などにも項目を立てて論及しました。

目次

■ I.外耳
　1.発生、解剖、生理
　2.耳介疾患
　　1）耳介奇形・小耳症
　　2）先天性耳瘻孔
　　3）耳介血腫
　　4）耳介軟骨膜炎
　　5）耳性帯状疱疹
　　6）ピアスによる耳介傷害
　3.外耳道疾患
　　1）先天性外耳道閉鎖症
　　2）後天性外耳道閉鎖症、外耳道狭窄症
　　3）サーファーズ・イァ
　　4）外耳道異物
　　5）耳垢、耳垢栓塞
　　6）急性外耳道炎、急性限局性外耳道炎
　　7）慢性外耳道炎、湿疹と皮膚炎
　　8）外耳道真菌症
　　9）悪性外耳道炎
　　10）外耳道真珠腫
■ II.中耳
　1.発生、解剖、生理
　2.鼓膜、耳小骨疾患
　　1）鼓膜炎　1　急性鼓膜炎　2　慢性鼓膜炎
　　2）外傷性鼓膜穿孔
　　3）外傷性耳小骨連鎖離断
　　4）耳小骨奇形
　3.治療の原則
　　1）解剖、生理
　　2）耳管狭窄症
　　3）耳管開放症
　4.中耳疾患
　　1）中耳炎の概要と病型
　　2）中耳炎の検出菌と免疫
　　3）中耳炎と含気化の抑制
　　4）中耳粘膜の機能、換気能
　　5）中耳炎病変の画像診断
　　6）急性中耳炎
　　7）急性乳様突起炎、急性錐体尖端炎
　　8）滲出性中耳炎
　　9）癒着性中耳炎
　　10）コレステリン肉芽腫
　　11）慢性中耳炎（慢性穿孔性中耳炎）
　　12）鼓室硬化症
　　13）真珠腫性中耳炎
　　14）先天性中耳真珠腫
　　15）中耳炎の合併症
　　16）結核性中耳炎
　　17）耳硬化症、van der Hoeve症候群
　5.中耳炎手術
　　1）中耳炎手術の歴史
　　2）疾患と術式の選択
　　3）日帰り手術および関連外科─低侵襲性鼓膜・鼓室形成術
　　4）術後問題と再手術
■ III.外耳・中耳の腫瘍
　1.良性腫瘍
　2.悪性腫瘍