わが国初の本格的全集となるシリーズ1巻では，欧米諸国や日本における斯学の歴史と現状，法システムと法廷手続きをはじめ，インフォームドコンセント，精神障害者の処遇，人権や倫理的事項など，司法精神医学を取り巻く諸問題について網羅しました．

シリーズ詳細

目次

I．精神医学と法
　A．精神医学と法─マクノートン・ルールを例として
　B．精神疾患の分類と診断—司法精神医学のために
II．司法精神医学の歴史と現状
　A．ドイツの司法精神医学─責任能力と処遇制度
　B．フランスにおける歴史と現状
　C．イギリスにおける歴史と現状
　D．アメリカにおける歴史と現状
　E．日本における歴史─明治・大正時代
　F．日本における歴史─昭和・平成時代
　G．榊俶，片山國嘉と呉秀三
　H．吉益脩夫
　I．矯正医学の歴史と現状
　J．触法精神障害者の処遇施設—諸外国の場合
III．日本における法システムと法廷手続き
　A．刑法
　B．刑事訴訟法
　C．民法
　D．民事訴訟法
　E．裁判のプロセス，手続き
IV．インフォームド・コンセント，自己決定権
　A．インフォームド・コンセント—法的立場から
　B．インフォームド・コンセント—精神科医療の現場から
　C．自己決定権について
V．精神科医療と人権
　A．精神障害および精神医学への偏見・差別—司法精神医学を腐蝕するもの
　B．精神障害者の人権擁護
　　1．法律の立場から
　　2．精神科医療の立場から
　　3．福祉の立場から
VI．司法精神医学・医療における医の倫理
　A．司法精神医学における医の倫理—精神科医療の立場から
　B．司法精神医学における研究倫理