本大系15巻のうち2巻を占める脳腫瘍のなかの1冊。
脳腫瘍の基礎（脳腫瘍の歴史、病理、免疫など）と治療法を網羅的に解説し、各疾患についてはとくに悪性脳腫瘍を中心にまとめてある。
病理などの基礎は、豊富な写真や図を用い丁寧に解説し、疾患各論は、写真はもちろんのこと、動画による実際の手術手技の詳細な解説で、視覚的理解を促している。

目次

1章　脳腫瘍総論
　脳腫瘍研究の歴史と特性
　脳腫瘍の疫学と統計
　脳腫瘍の臨床症状
　脳腫瘍の病理
　脳腫瘍の分子生物学
　脳腫瘍の免疫
　小児脳腫瘍の特徴
　高齢者脳腫瘍の特徴
　脊髄腫瘍
　頭蓋骨腫瘍

2章　脳腫瘍の診断

3章　脳腫瘍の治療
　治療総論
　外科治療
　　直達手術と定位的脳手術
　　神経内視鏡手術
　　手術支援システム
　　ロボティックサージェリー
　放射線治療
　化学療法
　免疫療法
　温熱療法
　支持療法
　近未来治療として期待される治療戦略

4章　脳腫瘍症例管理法
　脳腫瘍症例管理・対応・評価

5章　神経上皮由来腫瘍
　星状細胞系腫瘍
　　星状細胞腫
　　退形成性星状細胞腫
　　膠芽腫
　　毛様細胞性星状細胞腫
　　多形黄色星状細胞腫
　　脳室上衣下巨細胞性星状細胞腫
　乏突起細胞系腫瘍
　混合膠腫
　上衣系腫瘍
　脈絡叢腫瘍
　発生起源不明の膠腫
　神経細胞系および神経膠混合系腫瘍
　神経芽細胞系腫瘍
　松果体実質腫瘍
　胎児性腫瘍

6章　血液系腫瘍
　悪性リンパ腫

7章　胚細胞腫瘍