[絶版となっております]

集中治療室のみならず，病院前救護，外来初療の担当医師やスタッフとの協力体制は，脳神経外科医の診療に際してきわめて重要です．
本巻では，気道確保や緊急検査，呼吸・循環管理などの基本的な初期対応・患者管理，クオリティマネジメントなど，脳神経外科救急における必須知識を網羅，解説しています．

目次

1章　脳神経外科救急総論
　救急医療・救急医学と脳神経外科救急
　救急医療システム
　　病院前救急医療システム
　　救命救急センターおよび高度救命救急センター
　　ストロークユニットあるいはストロークケアユニット
　　救急医療情報システムとメディカルコントロール
　
2章　初療における診療指針
　初期対応
　　バイタルサインと身体所見
　　緊急時の神経学的検査
　症候に対する初期対応
　　意識障害
　　めまい
　　頭痛
　　痙攣
　　高体温，低体温
　　運動・感覚障害
　　言語障害
　　精神症状
　救急検査
　　緊急検査と評価
　　神経救急診療における画像診断
　急性疾病に対する初期診療指針
　　くも膜下出血
　　高血圧性脳内出血，その他の出血性病変
　　虚血性脳疾患
　　頭蓋内感染症，その他
　外傷に対する初期診療指針
　　外傷患者の標準的初期診療
　　頭部外傷・顔面外傷の初療
　　脊椎・脊髄損傷の初療
　　多発外傷の重症度評価
3章　初療室での必修手技
　気道の確保と人工呼吸
　ショック蘇生と血圧管理
　心肺蘇生法
　腰椎穿刺
　鎮痛・鎮静と麻酔
4章　クリティカルケア
　総論
　　集中治療と医療チーム
　　感染管理，患者の安全管理
　　中枢神経系のモニタリング
　　一般術後管理
　　重症脳障害に対する脳蘇生
　基本的な患者管理
　　呼吸管理
　　循環管理
　　体液・電解質・酸塩基平衡管理
　　栄養管理
　　凝固線溶障害の管理
　　敗血症の管理
5章　早期リハビリテーションの考え方と方法論
6章　脳神経外科救急のクオリティマネジメント
　脳神経外科救急の診療の質
　インフォームドコンセント
　終末期医療と死
　脳神経外科救急と臓器提供
7章　救急医療における法律