循環器科で代表的な侵襲的検査である心臓カテーテル検査の入門書。総論的な記述を避け，具体的な手技や評価方法などを，図表を使って分かりやすくまとめています。研修医，臨床医，コメディカルが実践するための必要最低限が詰まっています。
目次

第1章　知っておくべき基礎知識
　放射線防護
　放射線装置の概要
　心臓カテーテル検査の適応
第2章　術前処置と器具
　カテーテル検査室入室前の術前処置
　カテーテル検査室における直前処置
　腎機能低下例における術前対策
　カテーテル検査に必要な器具
第3章　カテーテル手技
　大腿動脈アプローチによる冠動脈造影手技−カテーテル操作の基本と原則−
　心臓の解剖学的理解と至適撮影角度
　橈骨動脈穿刺法の注意点
第4章　術後処置
　圧迫止血法と器具を使った止血法
　カテーテル合併症と対策
第5章　形態評価
　冠動脈狭窄の評価法と報告書の書き方
　複雑病変とは？─血管内視鏡と冠動脈造影像との対比
　血管内エコー法と冠動脈造影像との対比
　冠攣縮の誘発試験
　定量的冠動脈造影
　左室、大動脈造影検査
第6章　機能評価
　スワンガンツカーテルの使い方と評価法
　シャント疾患の評価
　弁膜疾患の評価
　微小循環評価
　冠動脈血流評価