精神療法は、精神科臨床を薬物療法とともに担うものであり、精神療法抜きに精神科臨床はありえない．本書ではまず，精神療法の基本，歴史，薬物療法との関係を解説．さらに各精神療法について詳述し，様々な障害や治療の場においてどのような精神療法がどのように行われているのかを具体的な症例とともに紹介した．精神療法を行う精神科医の日常臨床に役立つ一冊．

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目次

Ⅰ　総論
　1．精神療法の基本　（青木省三）
　2．精神療法の歴史　（江口重幸）
　3．精神療法と薬物療法　（黒木俊秀）

Ⅱ　さまざまな精神療法
　1．支持的精神療法　（村上伸治）
　2．行動療法　（飯倉康郎）
　3．認知療法　（大野　裕）
　4．精神分析療法　（松木邦裕）
　5．森田療法－感情と欲望の理解とその扱い　（北西憲二）
　6．家族療法　（坂本真佐哉，東　　豊）
　7．フォーカシング指向心理療法　（池見　陽）
　8．対人関係療法　（水島広子）
　9．親へのサポート（親訓練）　（大隈紘子，中山政弘）

Ⅲ　さまざまな障害，治療の場において
　1．統合失調症　（原田誠一）
　2．双極性障害　（堀　有伸，内海　健，有泉大輔）
　3．うつ病・うつ状態の精神療法　（井原　裕）
　4．強迫性障害の精神療法　（中川彰子）
　5．パニック障害　（芝田寿美男）
　6．社会不安障害／対人恐怖症に対する精神療法－森田療法の立場から　（中村　敬）
　7．摂食障害　（竹田康彦）
　8．境界パーソナリティ障害　（白波瀬丈一郎）
　9．発達障碍の療育　（髙橋　脩）
　10．児童虐待家族への援助面接の進め方　（岡田隆介）
　11．子どもの精神療法－子どもと付き合うことはじめ　（宮川香織）
　12．高齢者への精神療法　（渡邉直樹）
　13．クリニックの精神療法，その周辺　（山登敬之）

索引