本書は心電図を活用している臨床医が“再度，基礎から心電図を理解し，さらに臨床に役立てる”ために企画された．趣旨の通り，基礎からきちんと解説してあり，パターン認識で異常波を読んでいた臨床医も，なぜこの病態でこの異常波がでるのか理解できるようになっており，さらに初心者にも大いに役立つ内容である．

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目次

1章　基本編－心電図を前にしたときに
　心電図は何を記録しているのか？　（安喰恒輔）
　リズム異常の読み方　（高橋尚彦）
　P波，QRS波，ST部分，T波の読み方　（速水紀幸）

2章　応用編－診断名が絞られてきたときに
　弁膜症　（城宝秀司，井上　博）
　先天性心疾患　（平井忠和，井上　博）
　狭心症　（田邉晃久）
　急性心筋梗塞　（田邉晃久）
　後壁梗塞・右室梗塞　（福士広通，田邉晃久）
　脚ブロック時の心筋梗塞　（福士広通，田邉晃久）
　肥大型心筋症　（佐野宏明，加藤林也）
　拡張型心筋症，二次性心筋症　（祖父江俊和，加藤林也）
　肺性心，肺塞栓症（野崎　彰）
　心膜炎，心筋炎　（野崎　彰）
　WPW症候群　（平尾見三）
　Brugada型心電図，Brugada症候群　（鎌倉史郎）
　QT延長症候群　（鎌倉史郎）
　電解質異常　（加藤武史）
　薬物（ジギタリスなど）による心電図異常　（伊達太郎）
　非心臓病による心電図変化　（伊達太郎）

索引