事例検討は，臨床で迷いや不安を抱える看護師に，新たな看護の力をもたらす学習方法である．精神科看護師には必須ともいえる実践的学習方法であるにもかかわらず，その実際はあまり知られていない．そこで本書では，事例検討とは何か，何を準備すればいいのか，どのように討議を展開すればいいのかなどを丁寧に解説．初めて参加する人・主催する人の不安を消し，参加・主催の意欲をわかせる１冊である．

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目次

序文
本書を読む前に—なぜ事例検討を行うのか—
１章　事例検討とは何か
　１．ケアを見直す場としての事例検討─「かかわり」を「生み出す力」—
　２．ケアを語ることの怖さと心地よさ
　３．事例検討にはさまざまな「かたち」がある!?
2章　事例提供における事例の選び方とまとめ方
　１．事例の選び方
　２．事例報告用紙のまとめ方
　３．倫理的配慮
３章　事例検討会の進め方
　１．事例検討会の流れと役割
　２．事例検討会の準備
　３．事例検討会のはじまり
　４．参加者の役割
　５．事例提供者の役割
　６．ファリシテーターの役割
　７．事例検討会におけるファシリテーターの実際
　８．事例検討会の終わり
４章　事例検討会の展開—模擬事例を中心に—
　１．事例検討のはじまり
　２．事例検討の展開
　３．事例検討の終わり
５章　事例検討で語られるケアの世界
　１．「マイナスの場面」から得る新たな力
付録
　１．事例報告用紙
　２．プロセスコード
　３．記録用紙
　４．事例検討会後の事例提供者の感想
　５．読んでほしい図書一覧
あとがき
索引